ハワイ州観光局 【ハワイ島】キラウエア火山噴火に関する最新情報(2018年5月24日 13:30 更新)

【ハワイ島】キラウエア火山噴火に関する最新情報(2018年5月24日 13:30 更新)
2018年5月24日 13:30 更新
米国地質調査所国立公園サービスは、2018年5月23日(ハワイ時間午前11時)にイエローストーン火山観測所、火山ハザードプログラムの副責任である科学者ウェンディ・ストーボル博士が次のように述べたことを発表いたしました。
「昨夜パホアで開かれた地域ミーティングに参加した際に、大変印象に残ったことは、このような状況下でも、人々が通常通り食料品の買い物ができることです。そして、噴出する溶岩によって、空が通常とは異なる色に染まり、一部地域で、影響を与えているということです。しかしながら、火山噴火によってハワイ島への訪問を取りやめる必要はございません。火山活動による影響は、ハワイ島東端のごく一部の限られた地域のみで起こっている事であり、美しいビーチや余暇を楽しむためにハワイ島を訪れることにはまったく影響はありませんのでご安心ください。

レイズと呼ばれる溶岩性煙霧について人々の認識に誤解を呼んでいるようですが、現在発生している煙霧は、プウオオ火口噴火時に発生したものと同様であり、噴火当時は特に問題視されておりませんでした。この影響は、非常に局地化されており、発生地近くの地域にのみで見られる現象です。ハワイ島全土や他の地域に流れるものではありません。そのため、こちらを懸念して旅行をキャンセルする必要はございません。」

• ハワイ島へご旅行される皆様は、ご旅行先を変更頂く心配はございません。
• ハワイ諸島へ離発着するすべてのフライトは通常通り運航されております。
• 宿泊施設、各種アクティビティー、及びアトラクションも、プナ地区の被害地域を除きハワイ島全域において通常通り営業しております。
• ハワイ島東側の島に位置する東リフトゾーンに沿った遠隔地とキラウエア山頂および周辺地域を除いて、ハワイ諸島へのキラウエア火山の活動による影響はございません。
• 南東部リフトゾーンより約64km離れたハワイ火山国立公園内に位置するハレマウマウ火口から噴出している火山灰や蒸気は、常時監視されております。これは岩石がクレーターに落ち込み、マグマと地下水の相互作用によって起こる自然現象です。
• キラウエア火山は地球上でも最も活発な火山のひとつであり、過去35年間に渡り噴火し続けています。
o VOG(ヴォグ):火山霧の濃度は、火山活動のレベルおよび風向き、風力に左右されます。
o SO2: 二酸化硫黄(亜硫酸ガス)
o 火山灰:水蒸気誘発型の噴火により発生します。
o レイズ:溶岩煙霧 (lava haze) の略語で、溶岩が海に達した際に、海水が沸き立つ溶岩により沸騰し発生する副産物です。これにより、海面到達地点で局所的に海水が凝縮されて出来た蒸気や塩酸ガスおよびガラス微粒子により構成される白い煙霧が起こります。

最新情報

キラウエア山頂の火山活動
ハワイ火山国立公園のキラウエアカルデラ内に位置するハレマウマウ火口で水蒸気誘発型の爆発が起こっております。これはマグマにより熱した地下水が生む蒸気とクレーター内に落ちた岩石が誘因で起こる自然現象です。この現象により、火山灰雲が発生し、ハワイ島南西部上空を漂い、陸から離れ海に向かって霧散します。

火山灰から身を守る為に
• 目や呼吸器系に影響を及ぼす可能性があるため火山灰を浴びすぎないようご注意ください。
• 呼吸器系に問題がある方は火山灰を吸わないよう特にご注意ください。
• 火山灰が降灰する場所では窓を閉め、屋内にご滞在ください。
• お車をご利用の場合、窓を閉め、運転には十分にご注意ください。
• 現時点で道路閉鎖等は行われておりません。

火山灰に関する詳細情報は以下のサイトをご参照ください。
https://bit.ly/2IjIqBV.

キラウエア火山(ハワイ島南部リフトゾーン)
ハワイ火山観測所では、現地調査員が引き続き活動を監視しております。プナ南地区に位置する東リフトゾーンの南側で警戒ベル中程度の噴火が報告されております。5月20日から週末にかけて、海に流れ出る溶岩によりレイズが発生しております。レイズとは、溶岩煙霧 (lava haze) の略語で、溶岩が海に達したときに海水が沸き立つ溶岩により沸騰し発生する副産物です。これにより、海面到達地点で局所的に海水が凝縮されて出来た蒸気や塩酸ガスおよびガラス微粒子により構成される白い煙霧が起こります。

ハワイ火山国立公園からの発表
5月23日時点で、公園メインゲートより車で約1時間南下した場所に位置するカフクユニットは水曜日から日曜日の週5日午前9時から午後3時までオープンしています。入園料は無料です。
ヒロのダウンタウンにあるモクパーパパ・ディスカバリーセンターでは、火曜日から土曜日の間、国立公園のレンジャーが教育プログラムや最新情報を提供しております。
ハワイ火山国立公園の緊急時対策管理者からのお願いです。ハイウエイ11号線でお車をご利用になる際は、スピードを落とし十分に注意し、運転をお願いいたします。特にマイルマーカー28と29の間及びピイマウナロードでは、5月16日の地震の影響でできた道路の亀裂により地面に起伏が生じておりますので、くれぐれもお気をつけください。緊急時以外で、公園敷地内のハイウェイ11号線で煙霧を見るためなどの目的で路肩に駐車することは禁じられております。

ハワイ火山国立公園の最新情報は以下サイトをご参照ください。
https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/lava2.htm.

ハワイ防災当局 噴火被害地図
インタラクティブマップは以下サイトをご覧ください。(ページが表示されるまで時間がかかる場合があります)
https://goo.gl/i7RbrB

空港、宿泊施設、各種アクティビティーについて
• ハワイ島内全空港は通常通り開港しております。
• 宿泊施設、各種アクティビティー、及びアトラクションも、被害地域を除き全て通常通り営業しております。
• ノルウェージャンクルーズラインのプライドオブアメリカ号は、5月30日水曜日にコナに寄港しますが、5月29日に予定されていたヒロ港への入港は中止となりました。
• プナ地区周辺の宿泊施設やアクティビティーを既にご予約されている方は、予約先業者に直接最新情報をお問合せ下さい。
• 5月12日時点で、プナ地区の制限区域内にてバケーションレンタルをご予約されている方は、別エリアへのご予約変更をされるようご案内しております。

噴火地域 (東リフトゾーン)
• 火山の噴火活動および溶岩が流出しているのはハワイ島東部にあるレイラニエステート、ラニプアガーデン近くの東リフトゾーン沿いで、ハワイ島東部、プナ地区の中でも隔離された25㎢ほどの一部のエリアのみです。(プナ地区全体の面積は約1,295㎢、ハワイ島全体の面積は約10,432㎢)
• 観光の中心地で宿泊施設が集中するハワイ島西海岸のコハラ地区やコナ海岸からは約110㎞以上離れており、今回の噴火活動エリアから最も遠い地区となります。
• ハワイ島東部にあるヒロの街も、噴火エリアより32㎞は離れており、キラウエアの活動による影響はございません。
• キラウエア火山は地球上でも最も活発な火山のひとつであり、過去35年間に渡り噴火し続けております。
• ハワイ島の東部から西部にかけては自然の流れを妨げるような地形となっております。

プナ南部地区のバケーションレンタルについて
• プナ南部地区の地域住民に対する災害緊急措置に集中するため、ハワイ防災当局は5月12日付けで、プナ南部でバケーションレンタルを運営するオーナー及びオペレーターにバケーションレンタルの運営を休止するよう要請いたしました。
• プナ南部の立ち入り禁止区域はレイラニエステートからカポホを結ぶハイウェイ132号線およびカポホからカラパナまでのハイウェイ137号線(137号線からプホア黒砂海岸までの分岐路を含む)、パホアからポホイキまでの130号線に囲まれたエリアです。
• 本勧告が解除されるまで、立ち入り禁止区域内にあるバケーションレンタルに宿泊中 / 宿泊予定の方は速やかに該当区域外の滞在先をお探しください。
• 本勧告は、立ち入り禁止区域内でバケーションレンタルを運営するオーナー&オペレーター、バケーションレンタルの斡旋者および現在立ち入り禁止区域内のバケーションレンタルに宿泊中の方、宿泊のご予約がある方が対象となります。

大気への影響
ハワイ諸島全域を通じて大気への影響はございません。但し、溶岩が流出している場所付近に限り二酸化硫黄(亜硫酸ガス)等の有害物質に汚染されている可能性があるため、当局では引き続き大気への影響を監視しています。活火山を有する島ではVOG(ヴォグ)と呼ばれる火山霧が比較的よく発生します。火山霧の濃度は火山活動のレベルおよび風向き、風力に左右されます。

ハワイ州全体の最新の二酸化硫黄(亜硫酸ガス)状況は、以下のサイトをご参照ください。
http://www.hiso2index.info/

州全体の空気質の最新状況はAir Now https://bit.ly/2I33ixdでご確認ください。
(実測および予測データ提供元 ハワイ州保健局環境保健庁)

酸性雨に関する報告
キラウエア火山噴火活動中の酸性雨の人体への影響の重大性に関し、ニュース等で誤解を招くような報道がされております。酸性雨はハワイ島に限らず、世界でも大気中にVOG(ヴォグ)と呼ばれる火山霧が含まれる地域で雨が降ったときに通例的に発生するものです。環境保護庁によると、酸性雨の中を歩いたり、酸性雨が降った湖で泳いだりすることによる人体への影響は、通常の雨の中を歩いたり、酸性雨の影響がない湖で泳いだりした場合とほぼ変わりはないということです。 ハワイ島全域に降る雨の構成要素のデータは全米大気降下物研究支援計画の国内トレンドネットワークにて継続的かつ慎重に監視されています。最新情報はハワイ州保健局関連各機関協力の元提供されている以下のサイトのヴォグ情報ダッシュボードでご確認ください。
https://vog.ivhhn.org/

ハワイ火山国立公園
ハワイ火山国立公園は現在閉鎖されております。園内のカフクユニットに限り、通常通り金曜日から日曜日の午前9時より午後3時まで運営しております。
ハワイ火山国立公園の最新情報は下記サイトにてご確認ください。
https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/lava2.htm

また、火山観測の更新情報は下記サイトにてご確認いただけます。
https://on.doi.gov/2r8G4zE

ハワイ島プナ地域へのアクセス
• ハイウェイ130号線132号線および137号線において一部通行止めとなっております。
• レイラニエステートとラニプナガーデン区域には避難勧告が出され、住人、訪問者ともに、必要性のある立ち入り以外は禁止されております。
• プナ南部(カポホ~カラパナ地域)は、火山活動発生の可能性がある地域として警戒を呼びかけております。
• プナ南部上空全域で一時的に飛行制限が設けられ、エリア内のドローンは没収されます。
• その他注意喚起がないエリアでは通常通りの営業が行われています。車両を運転される方は慎重を期し、交通量が増加する可能性があることもご理解ください。
• ハワイ州土地自然資源局(DLNR)州立公園管理部門は、ラバ・ツリー・ステート・モニュメントおよびマッケンジー州立保養地を一時的に閉鎖しております。
• プナ南部にあるすべてのビーチパーク(ポホイキボートランプ含む)は閉鎖しております。
• ハワイ郡政府は、安全のためカラパナ溶岩見学エリアを一時的に閉鎖しております。

ハワイの火山について
ハワイの火山の噴火は、通常非爆発性もしくは弱爆発性であり、火山学者の間ではハワイ式噴火という言葉は、溶岩の流動性が高く、地下でも噴火時にも連続的に流れ出るが比較的穏やかな傾向にある噴火の代名詞として用いられております。

ハワイ式噴火についての詳しい情報は以下のサイトをご参照ください
https://pubs.usgs.gov/gip/hawaii/page26.html

ハワイ島への観光に関するご質問はハワイ州観光局(03-5213-4643)までお問合せください。

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